歯の神経の治療の話2
2018/06/22
神経を取る治療のメリットとデメリットをご紹介します。
■歯の知覚がまったく無くなる
虫歯で痛くなったり、冷たい水がしみたりなど、神経が無くなればまったく感じなくなります。
■病気の進行を食い止められる
神経がある部分は歯の内部の通路の役割もするため、虫歯の細菌が歯の内部に進行し、その先の根の先の骨まで侵してしまうのを防ぐことができます。
歯の神経(歯髄)を抜くデメリット
■歯が脆くなる
神経を取るとその周辺の細かい血管まで取ることになるので、当然栄養分が歯に行き届かなくなり脆くなります。そのため歯の寿命も短くなりがちです。
■歯の色が変色する
神経を取った歯は、白ではなく褐色が目立つようになります。この場合、特殊な方法を用いて、神経を取った歯のホワイトニングが出来ることもあります。
■数年先に痛くなることもある
神経を取ってしまえば一生涯、歯の痛みを感じないで済むなんてことは無く、神経を取ったあとの空間が感染を起こすと、数年を経過してから、痛みや腫れが出る可能性がリスクとして残ります。
■治療期間が長くなり、費用もかかる
神経を抜く治療は、治療期間も長く、元の歯と同じような色や形にするために費用がたくさんかかります。
一般的に歯の寿命を考えるとメリットよりもデメリットの方が多くなります。しかし歯の痛みがひどければ、痛みを取る方がメリットがあると判断するため神経を取ります。
関連記事
-
-
正しい入れ歯のケア
入れ歯をお使いの方、毎日の入れ歯のケアは正しくできているでしょうか?? すでに入 …
-
-
義歯安定剤一般製品②
★クリームタイプ(粘着型)
-
-
フッ化物洗口の効果⓹
◉酸の産生を抑制する フッ化には、口の中の細菌の代謝活性を抑える働きがあり、虫歯 …
-
-
0歳からの歯と口の育ち⑦
☆お口の育ちと離乳食の進め方☆ 月齢はあくまでも目安です。 お子さんのお口の育ち …
-
-
歯磨き粉 ‐コンクール‐
今回は歯磨き粉”コンクール”のご紹介です コンクールは一般的に薬局 …
-
-
歯周病治療にあたって
歯周病は長い期間を経て進行したものなので、治療も根気が必要です(._.) 治療途 …
-
-
入れ歯のケア➃
★入れ歯のケアの方法➃★ ・歯科医院での定期的なチェックも忘れずに! 義歯や粘膜 …
-
-
歯磨き粉①
フッ化物配合のう蝕予防歯磨剤のスタンダード ・フッ素滞留性を高めた独自の処方 ・ …
-
-
歯周病を再発させないために
何度も通院してやっと歯周病が改善した、もう大丈夫!!…ではありません(´・c_・ …
-
-
歯のぎもん④
Q 歯茎が下がってきた気がするけど、年齢のせい? A 年齢が直接的 …