歯周病の検査(プロービング) ③

本日も歯周病の検査についてお話しします。

前回、プローブ、と呼ばれる専用の器具を使って、歯周ポケットの深さを測るとお話ししましたが、私たちが見ているのは、歯周ポケットの深さだけではありません。

歯ぐきの中に汚れがたまると、歯茎は炎症を起こします。炎症がひどいと、時には出血することも…

歯周ポケットの深さを測る時、つまりは歯周ポケットの中を触っていることになります。炎症があれば、もちろん出血します。

私たちは、歯周ポケットから出血するかしないか、という事もみて、歯ぐきの状態を確認しています。

たまに、BOP(ﾋﾞｰｵｰﾋﾟｰ)という言葉を耳にするかもしれません。

BOPとは、ブリーディング オン プロービング の略称で、こちらも出血があるかないか、同じ事を表す単語です。

またその時に、歯をピンセットでググっと揺らされたりした記憶はありませんか？

あれは、歯の揺れ、動揺をみています。

前回もお話ししましたが、歯周病がひどくなると、歯を支える骨が下がってしまい、歯が揺れてくる場合があります。

ピンセットで軽く押して、歯の揺れを確認し、状況を数字化して記録していきます。

私たちは、ポケットの深さ、歯の揺れ、出血の有無、の３つを測り、記録をしています。

また、その聞き取り方としては、歯には番号があるので、歯の番号→何ミリという言い方をする場合が特に多いですので、

例えば、左下から、7が3、6が3、5が2、とすると、

図の1番奥の歯の歯周ポケットが３mm、だんだん前にいって、6番目が３mm、5番目が２mm…という記録のやり方になります。

(親知らずは、7番目の後ろの8番目で、今回は省略してあります。また、右側もそのまま反転させた同じ番号です。

どうでしょうか？なんとなくでも歯周病の検査のことを知って頂けたのであれば嬉しいです。

次からは、歯周病のチェックの次に行う、歯のお掃除についてお話ししていこうと思います。