唾液の働き①
以前のコラムで、だ液が外敵の攻撃からお口の中を守ってくれていることをお話しましたが、だ液にはお口の中だけではなく、歯を守る効果もあります。
歯を守る効果1)歯の再石灰化
歯の表面は、エナメル質という鉄や金よりも硬い素材で覆われていますが、エナメル質は酸には弱く、酸が強い環境下では容易に溶けてしまいます。
むし歯の原因菌であるミュータンス菌などの細菌は、歯についた食べカスを酸に変化させ、エナメル質を溶かしてむし歯へと進行させます。
でも、歯も無抵抗ではありません。
だ液の成分であるカルシウムやリンなどのミネラルによって、歯を常に修復しています。
この働きを「再石灰化」といい、むし歯の進行を防ぐ重要な働きと言えます。
関連記事
-
歯の詰め物・被せ物を白色にする方法 まとめ
過去に虫歯で治療してある場合、ほとんどはこの3種類で治しているはずで …
-
自費セラミックとジルコニア
セラミック【陶器】とジルコニア【人工ダイヤモンド】の被せものと詰めものです(о´ …
-
口から食べることの重要性②
物を噛むことでだ液が分泌され、口内が洗い流されることで雑菌が繁殖しにくくなります …
-
歯並びが悪いとどうなる?❷
★歯並びが悪いとなんでいけないの? 歯並びが悪いと、全身のバランスが悪くなること …
-
非歯原性歯痛1
■アゴの周囲の筋肉による歯の痛み アゴ周辺の筋肉の使いすぎなどの筋肉疲労で、筋肉 …
-
金属を使うメリット
今でも基本的には、わざわざ歯の色と違う金属を使うのにはちゃんと理由があります。 …
-
むし歯の進行と治療方法2
1回の治療で完治する治療法とは、虫歯を取り除いたあとに、光で固まる樹脂を詰めるの …
-
歯ブラシ③
今回はruscello picella! の紹介です! 当院ではルシェロと呼んで …
-
フッ化物洗口❷
★小児★ 保育所、幼稚園から中学3年生まで11年間フッ化物洗口を実施した場合
-
歯周病の進行度と症状
【歯肉炎】 歯周ポケット3mm程度 細菌により、歯ぐきが炎症を起こして赤く腫れる …