歯がしみる・・・その原因は?
2017/02/19
むし歯じゃないのに、冷たいものが歯にしみる… 歯ブラシが当たると歯が痛い… もしこのような症状に心当たりがあるとしたら、それは『知覚過敏』かも知れません。 歯は、表面がエナメル質という非常の固い素材で覆われ、内部には象牙質、そして神経(歯髄)があります。 ところが、何らかの原因によってエナメル質が傷つき削れてしまい、象牙質が露出してしまうと、象牙質にさまざまな刺激が直接伝わります。 その刺激が歯の神経(歯髄)まで届いて、歯がしみるのです。 特に、歯の根元部分はエナメル質がもともと薄い、またはほとんどないため、歯の根元部分で起こるケースがほとんどです。
◆知覚過敏の原因は?
1)歯周病
歯周病が原因で歯ぐきが後退し(歯ぐきが下がり)、歯の根元が露出すると、知覚過敏の症状が出やすくなります。 歯ぐきが下がるという症状は、歯周病がかなり進行している可能性も高いので、早々に歯科医院で治療を受けましょう。
2)歯垢(プラーク)
歯周病やむし歯の原因となる『歯垢(プラーク)』がつくり出す酸によってエナメル質が溶かされる可能性もあります。 毎日の正しい歯みがきで、歯垢を溜めないようにすることは、歯のトラブルを防ぐためにとても重要なのです。
3)歯ぎしりや噛み合わせ
歯ぎしりは、歯のエナメル質同士を直接こすり合わせるので、エナメル質が削れたり割れる大きな原因となります。 さらに、歯ぎしりは、歯全体に強い力が加わるため、エナメル質だけでなく、歯を支えている歯槽骨までも破壊することがあり、歯周病の原因となることもあります。
◆歯がしみたら歯科医院へ!
歯がしみる症状は、知覚過敏はもちろんですが、きちんと検査をしてみたところむし歯や歯周病が原因だったというケースも少なくなりません。 「ズキン!」「キーン!」と痛みを感じた場合には、すぐに歯科医院を受診してください!
関連記事
-
年齢を重ねたら気をつけること①
☆お口の若さを保って一生楽しい食事を! オーラルフレイルをご存知ですか?オーラル …
-
フッ化物洗口❻
★これからの虫歯予防に必要な対策は? これからの虫歯予防には、年齢、お口の状況、 …
-
歯石取りの話3
■出血の有無 歯肉から自然に出血しているかを調べるのではなく、歯周ポケットに器具 …
-
むし歯じゃないのに歯が痛い!?3
■ 歯ぐきの腫れ 普段からケアされている健康な歯ぐきであれば、疲れやストレスがあ …
-
歯周病治療にあたって
歯周病は長い期間を経て進行したものなので、治療も根気が必要です(._.) 治療途 …
-
歯周病の進行度と症状3
【中等度歯周炎】 歯周ポケット5mmから7mm 炎症が進行して歯周ポケットが深く …
-
歯が痛くなる前に起きる症状4
◼歯ぐきの腫れ 基本的に歯ぐきの炎症は、痛みは出ないが、腫れが出ることが多くなり …
-
歯石除去後
重度の歯周病になると大量の歯石が付着して、歯が歯石に飲み込まれているような一つの …
-
矯正治療の進み方④
☆第二期の場合 第二期(永久歯のみのケース)では、マルチブラケットなどの装置を歯 …
-
ホワイトニングについて④
★白さは永遠には続かない!★ ホワイトニングをしても白さはずっと続くわけではあり …
- PREV
- 治療した歯の二次う蝕
- NEXT
- 歯の健康は体の健康へ☆