その薬、歯科治療に影響があるかも!?⑥
2020/10/09
☆薬による歯ぐきの増殖予防にはお口のお掃除☆
今までにお話してきた、抗てんかん薬のフェニトイン、カルシウム拮抗薬のニフェジピンのほかにも免疫抑制剤のシクロスポリンAも副作用としてによる歯肉増殖を起こすことがあります。
これらの薬の副作用による歯肉増殖の発症メカニズムはいまだに明確にされていませんが、薬剤による歯ぐき内の線維芽細胞の増殖や、線維芽細胞から産生される活発なコラーゲン産生能などが原因と考えられています。
薬剤性の歯肉増殖は、口腔内不良による歯肉の炎症が関与していることから、プラークコントロールが極めて重要となります。
お口のお掃除のあとに、歯ぐきの増殖が著しく改善されたケースも多いようです。
一方、投薬の中止や変更が先決で、中止後1~3か月で歯ぐきの増殖は消退し、その後著明に改善したという報告もあります。
いずれにしても、口腔内を清潔に保ち、定期的なお掃除もより症状を早期で発見することが大切です☆
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