親知らずを抜く前に4
2022/01/21
前回まで、親知らずが引き起こすトラブルについてお話ししてきました。
さまざまなトラブルが起きているのにも関わらず、一時的に痛んだだけだから、と抜歯をせずにいたり、症状が何もないため気付かず、いつの間にか炎症が広がっている可能性もあります。
前回、歯ぐきの炎症から、発熱や蜂窩織炎(ホウカシキエン)になる、とお話ししました。
ではそのホウカシキエンとはなんなのでしょうか。
蜂窩織炎、とは、皮膚やその下の組織に起きる細菌感染症のことです。
特に親知らずの炎症は要注意で、ベロの下、ほっぺ、下あご、首へと、周りの軟組織の隙間を伝って、急速に痛みの症状が広がりやすいのが特徴です。
発熱しただけ、と思っていても、もしかすると入院が必要になるということも、珍しくはありません。
お口の周りの噛むための筋肉にも炎症が回るので、お口が開けにくくなったり、ご飯なども飲み込みにくくなったりします。
もっとひどい場合だと、気道閉塞(息をする通り道が塞がる)や、敗血症(炎症が他の臓器に回り、心臓や肺などの重要な臓器に障害が起きる)を引き起こしてしまうこともあります。
関連記事
-
-
歯磨き粉について❷
歯磨き粉について 1)使う目的 歯磨き粉を使う目的は、「歯垢を落としやすくする」 …
-
-
歯の豆知識2
歯医者さんに行くのは 【悪くなった歯を治療する時だけ】 と、考えていませんか? …
-
-
歯ブラシ⓵
Systema SPーT歯ブラシ ★セルフケアに! ◎炎症が再発しやすいハイリス …
-
-
デンタルフロス2
フロスには、滑りをよくするためにワックスがついているものと、汚れをしっかりとかき …
-
-
歯間ブラシのお話1
歯と歯の間 歯間【しかん】ケアが 大切な理由 ご存じですか??? 歯間に残ったプ …
-
-
歯の豆知識5
よく噛んで食べる高齢者ほど 元気で長生きするという 研究結果があります 歯を失っ …
-
-
ハミガキの習慣3
歯みがきのコツは「保護者ががんばり過ぎない」 上下2本ずつ歯が生えた頃からは歯ブ …
-
-
抜けた乳歯
6歳頃から12歳頃にかけて、「乳歯」から「永久歯」へと生えかわっていく子どもの歯 …
-
-
親知らずを抜く前に5
親知らずのトラブルとしてあげられるのが、お口の中の噛み傷です。 スペースがないと …
-
-
義歯安定剤②
義歯安定剤の使用方法 ・安定剤をつける前は、義歯表面の水分を拭き取ります。 ・一 …
- PREV
- 親知らずを抜く前に3
- NEXT
- 親知らずを抜く前に5
