しんデンタルクリニックのブログ

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お口の健康と認知症の関係1

      2022/05/13

この10年ほどの間に、「歯やお口の健康状態が悪いと、認知症になりやすい可能性がある」という研究の結果が世界中で報告されるようになってきました。

65歳以上の高齢者4,425人を4年間追跡した研究で、「調査を開始した時のその人の歯の本数」「入れ歯の使用の有無」と、「4年後に認知症になったかどうか」を調べたものがあります。

「20本以上歯がある」高齢者を基準の1とすると、認知症になるリスクは「ある程度歯がある人(19本以下)は1.01倍なのに対して、「ほとんど歯がなく入れ歯も使っていない人」は1.85倍となっています。

ほとんど歯がなく入れ歯も使っていないと、認知症のリスクが2倍以上になってしまうのも驚きですが、ほとんど歯がない高齢者でも、入れ歯を使っていると認知症のリスクが1.09倍、つまり20本以上歯がある人やある程度歯がある人に近い数字になっていることです。

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